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四大酒米とは - 食用米との違いと比較

いらっしゃいませ、バーライフへようこそ。

今夜は日本酒の原料となる酒米、特に主要な
「4大酒米」
についてご紹介いたします。

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酒米とは

酒米とは、酒造好適米もしくは醸造用玄米と正式には言います。
その名の通り、日本酒に適したお米のことです。
日本酒に適したお米とは、具体的には粒が大きく、心白と呼ばれる米の中心にある白い部分も大きいもので、脂質やタンパク質が少ないお米です。

四大酒米

四大酒米は次のとおりです。

  • 五百万石(ごひゃくまんごく)

  • 山田錦(やまだにしき)

  • 雄町(おまち)

  • 美山錦(みやまにしき)

それぞれ解説していきます。

五百万石 新潟県

五百万石とはその名の通り、五百万石もの生産量があったことからつけられた名前です。
実際に五百万石を突破したのは昭和32年であり、40年間日本一の生産量を誇っていました。
残念ながら2001年に山田錦に生産量で抜かれてしまいましたが、今なお四大酒米として重要な酒米となっています。
心白が大きく、酒質として淡麗で、爽やかなキレのある綺麗なものになります。
稲の背が低く栽培しやすいため、新潟県を中心に全国で栽培されています。

山田錦 兵庫県

現在作付ナンバーワンの酒米です。
「酒米の王」といわれるほどに、味のバランスに優れています。
米の粒が大きく、心白の大きさもほどよいため、高精米しても砕けにくく大吟醸に用いることができます。
上品でボリュームのある、香りも高いお酒ができ、大吟醸酒に向いています。
兵庫県が主産地ですが、東北の蔵でも大吟醸に用いています。

雄町 岡山県

原生種の酒米で、山田錦の祖先にあたる日本最古の酒米といわれています。
鳥取県の大山山麓で発見され、主産地は岡山となっています。
柔らかいお米で、溶けやすいため味の幅が出て、フルボディの野性的味わいです。
幻の米といわれた程に、栽培の難しい酒米です。

美山錦 長野県

信州長野の酒米で、粒が大きく、雪のような心白があります。
その白さが、北アルプス山頂の雪のようだということで、美山錦です。
寒冷地での栽培に強い品種であり、長野から東北にかけて多く栽培されます。
キレの良い軽快な爽やかさのあるお酒に仕上がります。