いらっしゃいませ、バーライフへようこそ。
今夜はバーを舞台にした漫画「バーテンダー」の1巻をご紹介いたします。
本作品は、バーやお酒に関する情報がふんだんに盛り込まれており、読むだけでお酒に詳しくなれますのでおすすめです。
知的好奇心も満たしながらも、ストーリーも純粋に楽しめるので、2倍お得なマンガです。
ここでは第一巻に出てくるお酒TIPSをまとめておきます。
Glass1 優しい止まり木
ショートカクテルは3口で、ロングでも10分以内に
マティーニは強いカクテルだ。胃が空っぽなのかいっぱいなのか知らなくてよく作れるな
プースカフェスタイルは比重の違う材料を混ざらないように重ねる作り方
世の中に絶対にお客様を裏切ってはいけない仕事がふたつあります。ひとつは医師・薬剤師、もうひとつはバーテンダー
バーテンダーの意味「優しい止まり木」
Glass2 古き仲間
マティーニのオランダスタイル 現在マティーニには連続式蒸留機で作ったロンドンジンを使うのが普通ですが、あえて昔ながらの製法を守るオランダジンを使ってつくる
美味しさは味だけじゃない。多分・・・誰が作り誰と飲んだかの方が大事なんです。
Glass3 復活の酒
バーというのは「Hide out」ですから。「ギャングの隠れ家」って意味です。隠れ家だからこそバーの扉は重く道行く人を拒むかのように店名も小さく目立たない。その代わりいったん中に入れば、外の世界を忘れられる
最初から大人の人なんていません。みんなあの扉を押すたびに・・・少しずつ大人になるんじゃないですか?
扉の中での秘密は守られる
リバイバーカクテル=元気づける・回復させるカクテル。アイ・オープナー、コープス・リバイバー、レッドアイ
迷って行き詰まった時、仕事に疲れきった時、あの扉を押せば元気づけられる。そのためにバーはあるのかもしれません
Glass4 最古の醸造酒
バーにとって安い酒も高い酒もありません。すべてが必要な一本なんです。
ワインは紀元前5千年頃に生まれたと言われていますがミードの歴史はもっと古い。全ての酒の起源と言われています。
ワインはその伝統、文化、価格において酒の最高峰かもしれません。そして世界およそ10万種。味わいも10万。でもカクテルの味は、無限に作り出すことが出来る。
Glass5 カクテルの魔法
マドラーで水割りを作る時は下から上に引き上げる。ウイスキーと水じゃ比重が違うから水中にマドラーを回しても混ざらない。
オレンジジュース1/3、レモンジュース1/3、そしてパイナップルジュースが1/3。材料だけならただのミックスジュース。しかし氷を選びシェイクする時間を考え、3つの液体を完璧に混ぜるとジュースではない。シンデレラというノンアルコールカクテルになります。
Glass6 『永』の技
プロが新しいバーに入ってその店のバーテンダーの力量を計るには何を頼むか・・・「ジンフィズ」です。
ジンフィズにはシェイクの技から酒と果汁の比率、炭酸や氷の扱いまで、バーテンダーとしての基本要素がすべて入っとる
普通ジンウィズにはシロップや上白糖を使いますが、コクのある和三盆に変えてみました
Glass7 スーズの記憶
スーズのシャンパン割り「エチュード」
スーズはパリ時代のピカソが愛した酒。野生のゲンチアナ(リンドウ根)をベースにした輝くような黄色のリキュール
人は変わる。だから酒の味は変えるな。そうすればお客様がバーに来た時、昔の自分に合える・・・亡くなったここのマスターの口癖だそうです。
スーズの材料リンドウの花言葉「Sorrowful you(君の悲しみに寄り添う)」